平成29年4月28日(旧4月3日) 赤口 主権回復の日

 

神社祭事記

桃の節句・上巳(じょうし)の節句

お雛(ひな)さまの原型って知ってる?

女の子が生まれてはじめて迎える三月三日を初節句といいます。「桃の節句」「上巳(じょうし)の節句」ともいわれ、昔、中国ではこの日を「悪日」とし、水辺に行って口をすすぎ、手を洗い、身を清める習慣があり、お祓いの行事でもありました。

これが日本に伝わり「上巳(じょうし)の祓(はらえ)」として定着し、紙で作った人形(ひとがた)で身体を撫で、息を吹きかけ、その人形に罪穢れを移し、海や川に流すといったお祓いの行事となりました。この人形は流し雛(ながしびな)ともいわれ、時代を経て、王朝風の美しい雛人形へと変化し、人々に親しまれるようになりましたが、お雛様の原型はこの流し雛です。初節句には、お嫁さんの実家から雛人形が贈られることが一般的な傾向です。

親王飾りの男雛は天皇陛下を表し、向かって左に、女雛は皇后陛下を表し、向かって右に飾るのが正しい飾り方とされています。宮中の伝統を三人官女(さんにんかんじょ)、五人囃子(ごにんばやし)、随身(ずいしん)、衛士(えいし)、左近の桜(さこんのさくら)、右近の橘(うこんのたちばな)に見ることが出来ます。娘の幸せな将来を願い、嫁入り道具の雛形(ひながた)を飾ります。雛あられ、菱餅などの縁起物をお供えしますが、菱餅の赤・白・緑の色は桃の色・白酒・蓬(よもぎ)を表し、これらには邪気を祓う力があるとされています。貞操・良縁成就を祈りハマグリの吸い物もお供えします。早めに飾り、ひな祭りが終わったらすぐ片付けます。片付けが遅れると婚期が遅れるなどともいわれます。桃の花と菜の花を活けて祝います。

お彼岸

もともとは日本に昔からあった先祖まつり

春分と秋分の日を、中日とした七日間を彼岸といいます。

この期間に法要や墓参りをしたり、お寺では彼岸会(ひがんえ)が催されるなど、仏教の影響が色濃く感じられます。しかし、仏教思想とは解釈できない要素が含まれていて、もともと我が国固有の信仰行事が、基調をなしていることがわかります。

秋田県では春の彼岸に、田んぼの雪の上に家々から貰い集めたワラを積み重ねて燃やす行事があります。これは彼岸の入りの日に行う行事で、盆の精霊(しょうりょう)迎え・精霊送りと同じような迎え火・送り火で、盆の場合と同じような唱え言をいうところもあります。新潟にも彼岸の入り・中日・明けの三回ワラ火を焚き、中日には山の上で一〇八のあかりを焚くところがあるといいます。

また日の出日の入りを拝んだり、「今日さんむかえ」といって、中日の朝弁当を持って日の出る東の方へ向いて歩いて行き、午後には西の入日に向って帰ってくるところもあるといいます。

この彼岸の期間に法会や墓参りを行うようになったのは日本独自のことで、その背景には太陽崇拝の原始信仰があったためといわれています。民間には日願(ひがん)日天願(にってんがん)という言葉とともに、彼岸に太陽を追いかける習俗などがありました。

これらの習俗と仏教が説く西方浄土に往生できるという信仰が習合して、彼岸の行事が行われるようになったと考えられます。信仰の基調をなしたものはあくまでも我が国固有の行事だったのです。

 

イラスト提供・福島県神道青年会
イラスト提供・福島県神道青年会

 

勧学祭(かんがくさい)

入園・入学式 この日を待ちこがれていました

桜ほころぶ春四月には、待ちに待った入園、入学式が行なわれます。幼稚園の入園、小学校の入学にあたり、神社では学業成就と身体健全を祈願する勧学祭が行われます。

特に小学校への新入学の際には、集団生活を始めるにあたり環境の変化にいち早く慣れ、精神的にも、身体的にも落ち着いて楽しく学べるようお参りします。小学校、中学校、高校、大学と進む毎に、常に入学を奉告(ほうこく)し、神さまのご加護をいただきます。また、卒業に際しても感謝の御礼参りをします。