平成30年1月24日(旧12月8日) 先勝 初地蔵、旧こと納め、旧針供養、臘日

 

神社祭事記

厄年と厄祓い

厄年とは、災難に遭遇したり、病気にかかったり、事故にあうなど、身辺に不幸や災いが起きやすい年齢のことをいいます。数え年で、男性は13歳、25五歳、42歳、61歳。女性は13歳、19歳、33歳、37歳、61歳といわれ、特に男性の42歳、女性の33歳は「大厄」ともいわれています。もともとは、中国から渡来した陰陽道(おんみょうどう)の影響によるもので、室町時代からは公家や武家社会で信じられ、近世になって民間に広がったものです。42歳が「死に」33歳が「散々」と呼ぶなど、言葉遊びの要素もふくまれることから、この年齢が定着したのは江戸時代のことと考えられています。厄年とは、私たちの祖先が永年にわたる営みを通して心と身体の調子が不安定になる年齢というものを体得し、我々子孫にまで伝えられてきた社会的慣習のことです。

男女の13歳は、昔なら一人前とみなされ、子どもから大人の入り口に差し掛かる頃であり、身体の調和がうまく取れない時期といえます。女性の厄年からいえば、19歳は思春期の心も身体も不安定な時期であり、また33歳といえば出産も一段落し、母体が変調をきたす時期といえます。また、男性の厄年でいえば、25歳は社会に出て最初の試練にさらされる頃であり、42歳は働き盛りで知らず知らずの内に無理を重ねる年頃です。そして男女の還暦である61歳は、定年を迎え社会の一線から退き、疲れの出る頃とされています。これらの厄年は医学的に見ても人の一生の心身の周期に合っており、理に適っているのです。

厄祓いは数え年で行います。今は誕生日が来ると歳を重ねますが、古来より、お正月に年神さまをお迎えして、この一年の幸福をいただくのが年の始まりとされ、そのときに歳を取ると考えられていました。したがって元旦から厄年に入りますので、お正月に厄祓いをするのが慣わしです。遅くとも節分までに行うのが一般的です。

特に男性42歳、女性33歳は大厄といわれ、その前後の年を、前厄、後厄といい、前厄から3年間は神社で厄祓いのご祈祷を受けます。厄年の期間は「祈り」「慎み」の心を持って過ごすことが大切です。

正月の迎え方

お正月を迎えるために、神棚におまつりしているお神札(ふだ)を一年の感謝を込めて氏神様に納めます。神棚を拭き清め新しいお伊勢さまのお神札「神宮大麻(じんぐうたいま)」と氏神さま・歳神さまのお神札をおまつりします。

お正月は、皇室の御祖先の神さまであり日本人の総氏神さまである天照大御神さまと歳神さま、そしてその土地の氏神さまから、それぞれ新たな一年の「いのち」と御神徳を授かる時で、とても重要で且つ意義のある行事であり、日本民族古来の「いのり」の心のあらわれです。

新しいお神札は、神職または神社総代・世話人の方を通じてお受け下さい。

 

 

お正月

「年」(とし)とは、その年の稲の実りを表わす言葉で、春より収穫の秋に至る稲作の営みを意味しています。このことから分かるように、お正月は、単に一年という時の流れの始まりではなく、「歳神(としがみ)さま」をお迎えして、その年が豊作であり、世の中が平穏無事に、すべてのことが順調に行なわれるようにと、お祈りする大切な神祭りの行事です。

「歳神さま」は、稲魂(いなだま・稲のたましい)であるとともに、私たち日本人のご先祖の魂とも一体であるとして信仰されています。

お正月の行事は、ご先祖さまが私たちに、新たなる“いのち”と“幸福”をもたらして下さる、おめでたい行事なのです。

正月の行事

お正月には歳神さまが訪れ、一年の幸をもたらします。各家庭では注連縄や注連飾りを飾り、門松をたてて歳神さまを迎え、神棚や祖霊舎(みたまや)には若水とお正月料理を供えます。家族そろって挨拶を交わし、お屠蘇(おとそ)やおせち料理、お雑煮などをいただいて、新年の訪れをお祝いします。神さまやご先祖さまと一緒に家族全員でお正月料理をいただくことも元旦の大切な行事の一つです。

また、お正月が一段落した15日には、小正月の行事が行われます。

代表的なものは、左義長(さぎちょう)・どんと焼き・鳥小屋(とりごや)などです。これはお正月にお迎えした歳神さまをお送りする行事です。お正月に飾った注連縄や門松、古いお神札(おふだ)などを焚き上げます。その火や煙に乗って歳神さまがお帰りになるといわれています。

 

写真提供・立鉾鹿島神社「鳥小屋」
写真提供・立鉾鹿島神社「鳥小屋」